横浜橋商店街を語る上で欠かせないのが、本格的なコリアンフーズと伝統的な和惣菜の豊かなグラデーションです。昭和の終わり頃から韓国出身の店主たちが本格的なキムチや総菜店を開店させ、今では「リトルコリアタウン」の側面を持つ独自の食文化圏を形成しています。
「福美」や「延明」をはじめとする専門店では、白菜キムチだけでなく、カクテキ、オイキムチ、エゴマの葉、チャンジャ、タコキムチなど、常時数十種類もの横浜橋通商店街の本格キムチが店頭に並びます。市販品とは一線を画す深いコクと熟成された乳酸発酵の酸味は、本場韓国の家庭の味そのもの。遠方からクーラーバッグ持参でまとめ買いに訪れるリピーターが後を絶ちません。
一方で、和食文化を支える横浜橋商店街の人気惣菜店も圧倒的な存在感を誇ります。鶏肉専門店「デリカキング」のジューシーな焼き鳥や唐揚げ、老舗豆腐店「栃木屋」の手作りがんもどきや季節のおでん種など、一品数十円から百円台で購入できる良心的な価格設定が魅力。夕暮れ時になると、夕飯のおかずを買い求める買い物客で通りが埋め尽くされ、威勢のいい掛け声が響き渡ります。