2026年のコンクール応募に向けて、各学年で提示される課題文字の傾向と攻略の要点を押さえておくことは必須です。コンクールの応募要項は各都道府県のJA中央会や小中学校を通じて春から初夏にかけて順次配布されますが、評価されるツボは一貫しています。
小学生の低学年課題(ひらがな中心)では、曲がりや結びの丸みを潰さず、ふっくらとした筆使いで紙面いっぱいに元気よく書くことが基本です。中学年(3〜4年生)になると、左右の払い、折れ、点など、漢字の主要な筆法が網羅された課題が配置されます。ここで重要なのは「扁(へん)と旁(つくり)」の組み立て方であり、旁のために扁をいかに引き締めるかという譲り合いの美学が問われます。
高学年から中学生の課題文字では、「伝統」「希望」「創造」といった抽象度の高い熟語や、行書特有の線の連続性が求められます。中学生の場合、楷書か行書を選択できるケースが多いですが、上位入賞を狙うのであれば、筆脈(点画のつながり)が淀みなく流れる「行書の確かな運筆」を身につけることが極めて有利に働きます。筆を紙から離している空中での軌道が文字に反映されているかどうかが、ハイレベルな選考を勝ち抜く鍵となります。