車の下の水溜まりに焦るな!エアコン排水と危険な冷却水漏れの見分け方

車の下の水溜まりに焦るな!エアコン排水と危険な冷却水漏れの見分け方

車の下の水溜まりに焦るな!エアコン排水と危険な冷却水漏れの見分け方の詳細解説をご紹介します。役立つ情報が満載です。

インターネット上の掲示板やSNSでは、「車の下から水が出ている=ラジエーターのパンク」と短絡的に結びつけ、不安を煽る書き込みが散見されます。しかし、現場取材を進めると、プロの整備士でさえ苦笑いするような「無害な思い込み」が多数存在します。

第一の盲点は、リアマフラー(消音器)の排気口から吹き出す水滴です。ガソリンは炭化水素(HC)の化合物であり、エンジン内部で理想的な燃焼が行われると、化学反応式に則って二酸化炭素(CO2)と同時に膨大な水蒸気(H2O)を生成します。マフラー内部が冷えている始動直後や冬場には、この水蒸気が排気管内部で一気に凝縮され、液体の水となってポタポタと外部に溢れ出します。「マフラーから水が出るのはエンジンが完全燃焼している証拠」であり、健康そのものの状態です。

第二の盲点は、冬場の氷点下や肌寒い雨天時に発生する「冬のエアコン排水」です。「エアコン(A/C)のスイッチを入れていないのに水が落ちている」と慌てて整備工場に駆け込むドライバーがいますが、これはフロントガラスの曇りを取るために「デフロスター(窓ガラスの曇り止め機能)」を稼働させたことが原因です。現代の車両の多くは、デフロスターを作動させると車内湿度を瞬時に下げるため、エアコンコンプレッサーが強制的に連動稼働するシステムになっています。そのため、外気温が低くてもエバポレーターに結露が生じ、車の下からポタポタ水が落ちる理由となるのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。