SNSやネット掲示板では、公務員に関して極端な情報が氾濫しています。現場の事実と乖離した代表的な2つの誤解を正しておきましょう。
誤解1:「国家公務員一般職は転勤がなく地元にずっと残れる」
これは地方公務員(市役所・県庁)と混同された典型的な誤りです。国家一般職は管区(ブロック)採用が基本であり、例えば関東甲信越ブロックであれば、東京採用であっても新潟や長野への異動命令が下る可能性があります。出先機関の統廃合やポスト事情により、単身赴任を余儀なくされる職員も少なくありません。本省採用であれば霞が関周辺での勤務が中心となりますが、地方局勤務を希望する場合は「ブロック内転勤」を前提としたライフプランが必須です。
誤解2:「専門職はスペシャリストだから人間関係のストレスが少ない」
専門職であっても組織人であることに変わりはありません。むしろ国税や労基署などの組織は、伝統的な縦社会の気風が色濃く残っている部署も存在します。上司や監査官との関係性、組織目標の達成に向けたプレッシャーなど、民間企業と同等かそれ以上の組織内調整が求められます。「人と関わらずに専門業務だけに没頭できる」という期待を抱いて入省すると、大きなリアリティショックに見舞われます。