お腹の右側に現れる「耐えがたい激痛」の二大巨頭が、胆石症と尿路結石です。どちらも結石という物理的な詰まりが引き金となりますが、痛みの周期と付随する症状に決定的な差があります。
胆石症と右上腹部痛:食事との密接な関連
胆のうは肝臓で作られた胆汁を濃縮・貯蔵し、脂質を消化するために収縮して十二指腸へ送り出す役割を持っています。胆のう内に結石が存在すると、脂っこい食事を摂って約1〜2時間後に胆のうが強く収縮した際、出口に石が挟まって猛烈な胆石症と右上腹部痛(胆管仙痛)を引き起こします。
痛みは数十分から数時間持続し、右の肩甲骨の下や背中へ抜けるような痛みを伴います。白目が黄色くなる黄疸や、褐色尿、高熱を伴う場合は胆管炎を併発している可能性があり、敗血症に至る危険があるため即座の減圧処置が必要です。
尿路結石の症状と激痛:脂汗が出るほどの周期痛
一方、尿路結石の症状と激痛は食事のタイミングとは無関係に突然発症します。尿管の平滑筋が石を排出しようと激しく痙攣するため、数分ごとに強くなったり弱くなったりを繰り返す波のある激痛が特徴です。患者が「痛みのあまり横になってじっとしていられない」「のたうち回る」と表現するのが尿路結石の特徴で、血尿や頻尿感を伴います。激痛の割に腹膜刺激症状(お腹を押して離した時の痛み)は現れません。