番組の看板コーナー「タケちゃんマン」における最大の見どころは、主役のビートたけしとブラックデビルによる果てしないフリートークの応酬だった。そこには予定調和の殺陣など存在しない。台本には「ここで二人が戦う」と数行書かれているだけで、あとはカメラが回り続ける中で互いのプライベートや時事ネタをぶつけ合う真剣勝負が繰り広げられた。
関東の知性派カリスマであるビートたけしと、関西の圧倒的テンポを誇る明石家さんま。東西のお笑いカルチャーの頂点に立つ二人が、怪獣映画のパロディという舞台装置の上で火花を散らした。たけしが仕掛ける鋭いボケに対し、さんまが全身を使ってツッコミを入れ、時に自虐で切り返す。スタッフの笑い声がスタジオ中に響き渡るその空間は、バラエティ番組が「作り物」から「生のドキュメンタリー」へと変質した瞬間でもあった。