「相手の規格外の個に対して、組織と強度の両輪で挑む。立ち上がりの15分で主導権を渡さないための最適な選択をした」(前日公式会見における森保一監督の肉声)。指揮官のこの言葉通り、今回のサッカー日本代表先発メンバー理由には、スウェーデンが誇る世界屈指の攻撃ユニットを無力化するための論理的裏付けが存在します。
最大の争点だったのが、ボランチと最終ラインの組み合わせでした。直前の森保ジャパン最新メンバー選考では、若手有望株の台頭や国内組の好調アピールが目立っていましたが、指揮官はあえて「修羅場をくぐり抜けてきた経験値」を最重要視しました。スウェーデンが仕掛けてくるダイレクトなロングボールとセカンドボールの回収争いにおいて、ポジショニングの甘さは致命傷になりかねません。遠藤航の危機察知能力とデュエル勝率、そして板倉・町田の地上戦でのタイトな寄せが先発抜擢の決め手となりました。
さらに、1トップに上田綺世が選ばれた背景には、単なるスコアラーとしての役割だけでなく「前線での起点作り」という重責があります。スウェーデンのセンターバック陣は平均身長190cmクラスの壁。そこに単調なクロスを放り込んでも跳ね返されるだけです。足元に収めて時間を作り、久保や南野、三笘を前向きの状態でアタックに参加させるリンクアップ役として、上田のフィジカルキープ力が不可欠と判断されました。
また、怪我人・出場停止選手最新ニュースが報じられていたサイドバック・ウイング陣のコンディションも選考に影響を与えました。コンディションに不安の残る伊東純也や前田大然をあえてベンチに温存し、相手の足が止まり始める後半の切り札として手元に残すマネジメントを選択。試合全体を90分ではなく「100分の総力戦」として捉える現代フットボールのセオリー通りのスターティングラインナップです。