第一空挺団が他の普通科部隊と一線を画す最大の理由は、その特異な任務特性にあります。有事の際、輸送機から敵地の背後へとパラシュート降下を展開し、味方の本隊が到着するまで支援のない孤立状態で拠点を確保し続けなければなりません。逃げ場のない空中と敵陣の只中に身を投じる心理的負荷は計り知れず、隊員一人ひとりに卓越した肉体、高度な判断力、そして強靭な精神力が要求されます。
現在の部隊編制は陸将補を団長とし、約2,000名の隊員で構成されています。中核を担うのは3個の普通科大隊であり、これを支える特科大隊(火砲)、後方支援隊、通信中隊、施設中隊などが習志野駐屯地に集結しています。さらに、陸上自衛隊初の本格的対テロ特殊部隊である「特殊作戦群」(SOG)も、この第一空挺団の精鋭隊員を基幹として創設された経緯を持ちます。現在も選考ルートや訓練環境で密接な関わりを維持しており、自衛隊内の特殊部隊カルチャーを牽引する揺るぎない源流となっているのです。