どれほど強力なエサを用意しても、昆虫が存在しない環境に仕掛けては意味がありません。成果を左右するトラップ設置場所の選び方において、最優先で探すべきターゲットはクヌギ・コナラの木です。ブナ科のこれらの落葉広葉樹は樹皮がゴツゴツと縦に裂けており、樹液を大量に出す性質を持っています。
雑木林に入ったら、まずは以下のポイントで木のポテンシャルを見極めます。
・樹皮の観察:網目状に深くひび割れたクヌギや、やや細かい縦シワが入ったコナラを探す。
・樹液痕と匂い:幹の一部が黒く湿り、甘酸っぱい発酵臭が漂っている木は一級ポイント。
・周囲の開け具合:下草が生い茂りすぎず、大型の甲虫が飛翔しやすい空間が確保されている風通しの良い場所。
トラップを木に固定する際は、地上から1.5メートル〜2メートル前後の高さを選びます。あまり低すぎるとタヌキやカラス、アリなどの標的になり、高すぎると早朝の回収作業が危険になります。木の幹にぴったり密着させ、ペットボトルの入り口が幹の表面と平行になるようビニール紐でしっかりと縛り付けます。夜間に幹を歩き回るカブトムシが、トラップの縁に脚を引っ掛けてそのまま中へと滑り落ちる導線を意識することが捕獲率アップの秘訣です。