ドランクン・クラムは単なる背景美術にとどまらず、物語の大きな転換点として幾度となく壊滅的な被害を受けてきました。
最大のエポックメイキングとなったのが、シーズン11で描かれた初代店主ホレス(Horace)の死です。不慮の事故によってホレスが命を落としたことでバーは一時閉鎖の危機に追い込まれましたが、その後を継いだのが元プロ野球選手でピーターの友人でもあるドランクンクラムの現店主ジェローム(Jerome)でした。ジェロームが店を買い取って再オープンさせたことで、内装のマイナーチェンジとともに新たなドラマが生まれることになります。
さらに視聴者の度肝を抜いたのが、度重なる物理的な破壊劇です。作中ではファミリーガイのバーが爆破される惨劇や、ハリケーンによって建物ごと吹き飛ばされる回、さらには英国風パブに無理やり改装されて常連たちが反乱を起こす回など、過激な事件が日常茶飯事として描かれます。それでも次のシーズンやエピソードでは何食わぬ顔で元通り営業しているシュールさこそ、本作の真骨頂と言えます。