ネットの検索窓に「第36桂和ビル」と打ち込むと、サジェスト候補に「すすきの」「事件」「噂の真相」といった穏やかではないワードが並ぶ光景を目にします。札幌すすきのの「第36桂和ビル」が話題沸騰の一体なぜなのか——現地事情を知らない利用者が抱くこの疑問の背景には、札幌特有のビルブランド構造と認知のバイアスが深く関係しています。
札幌において桂和商事が展開する物件の大半は、南4条から南7条にかけて広がるすすきの歓楽街の飲食ビル・レジャービルです。「桂和ビル=すすきのの夜の店が入るビル」というパブリックイメージが道民や来訪者の間に定着しているため、ビル名にナンバリングされた「第36」という数字を見ただけで、すすきのの雑居ビルを連想する人が続出しました。
さらにSNS上では、別の桂和ビルで過去に起きた小さなトラブルやすすきの特有の都市伝説が混同され、「第36桂和ビルにも何かあるのではないか」という根拠のない尾ひれが付いて拡散された形跡が確認できます。しかし、現地に足を運べばその誤解は一瞬で氷解します。第36桂和ビルの所在地は、すすきののネオン街ではなく、ビジネス街である大通東エリア。夜の喧騒とは無縁の、極めて真っ当なオフィスビルとして長年稼働しています。