本作のセリフは、前後の伏線と絡み合うことで何倍もの重みを持ちます。作中屈指の言葉を厳選して解説します。
「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」
第1話のリオール編で、信仰していた教祖の偽りを知り絶望するロゼに対し、エドワードが放った言葉。自らのオートメイル(義足)を意識させず、自立を促すこの言葉は、物語の終盤でロゼが復興の象徴としてたくましく立ち上がる姿へと美しく伏線回収されます。
「ありえないなんて事は ありえない」
「強欲(グリード)」が遺した名言。不条理な現実に立ち向かい、常識を打破していくエルリック兄弟の歩みを象徴するフレーズであり、不屈のフロンティア精神を表しています。
「等価交換だ!俺の人生半分やるから、お前の人生半分くれ!」
最終回、旅立つエドワードがウィンリィに告白する場面。錬金術の法則を不器用に恋愛に応用したプロポーズに対し、ウィンリィは呆れつつも「半分どころか全部あげるわよ」と返します。冷たい自然科学の概念が、人と人を繋ぐ温かな約束へと書き換わった名シーンです。