野球のタッチアップ完全解説|離塁タイミングと得点ルールの真相

野球のタッチアップ完全解説|離塁タイミングと得点ルールの真相

野球のタッチアップ完全解説|離塁タイミングと得点ルールの真相の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

「ファウルゾーンで捕球されたフライでは走れないのではないか」という疑問も根強く存在します。しかし、公認野球規則上、ファウルフライが捕球された瞬間もボールインプレイ(試合進行中)であり、フェアグラウンドのフライと全く同様にタッチアップによる進塁が認められています。

このルールが存在するため、終盤の接戦で「3塁ランナーが足の速い選手」「打球がフェンス際深くまで飛んだファウルフライ」というシチュエーションでは、外野手がわざと捕球を見送ってファウルにする戦術(意図的見逃し)がプロ野球の実戦でも採用されることがあります。捕球して1アウトを取るメリットよりも、タッチアップで決勝点を奪われるリスクを回避する高度な状況判断です。

また、混同されやすい概念として「犠牲フライ(サクリファイスフライ)」と「タッチアップ」の違いが挙げられます。タッチアップは走者の走塁行為全般を指す言葉であり、1塁走者が2塁へ、あるいは2塁走者が3塁へ進塁することもすべてタッチアップです。対して犠牲フライは「ノーアウトまたは1アウトで打者が放った外野フライ等により、3塁走者がタッチアップして本塁生還(得点)を果たした際、打者に与えられる公式記録」を指します。犠牲フライが記録された場合、打者の打数はカウントされず(打率が下がらない)、打点1が記録されます。

打球状況・プレイ分類離塁条件・走塁可否公式記録・アウトの性質現場における戦術的評価フェア外野フライ捕球野手の初回接触時から進塁可能(全走者対象)本塁生還時は「犠牲フライ」記録(打数加算なし)最も標準的な得点パターン。定位置より後方なら生還率80%以上。ファウルフライ捕球野手の初回接触時から進塁可能(インプレイ継続)本塁生還時はフェア同様「犠牲フライ」が成立捕球体勢が崩れやすいため、深い位置なら積極的進塁が鉄則。野手のお手玉(ジャグル)「最初の接触」の瞬間にリタッチしていればスタート可最終的に捕球完了すればフライアウト成立走者は捕球完了を待つ必要なし。判断の遅れが致命傷になる。落球(ノーキャッチ)リタッチ義務なし(自由に進塁可能)打者は生存、安打または失策(エラー)ハーフバウンド等の判断を見極め、フォースアウトを警戒する。
佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。