撮影現場での広瀬は、まるでアスリートのようだったという。今回の役作りのために、数ヶ月前からキックボクシングと体幹トレーニングを取り入れ、肉体改造に励んでいた。ただ痩せるのではなく、動ける身体、説得力のある筋肉をつけることに主眼が置かれた。
「彼女の体幹の強さは尋常じゃない」と、アクション監督は語る。タックルの瞬間、軸が全くブレないため、相手役にしっかりと力が伝わりつつも、お互いに怪我をしない安全な軌道を描くことができる。これは一朝一夕で身につく技術ではない。彼女が陰で積み重ねてきた努力の結晶が、あの数秒の映像に凝縮されているのだ。