日本の保守勢力を支える神社本庁と政権との強固な結びつきの一方で、安倍昭恵氏が惹きつけられたのは、より古風でアニミズム的な「古神道」や自然崇拝の世界だった。伝統的な神事や伊勢神宮への参拝を大切にする一方で、大麻(ヘンプ)の有用性を主張し、栽培解禁運動を支援する姿勢は、既存の神道関係者に大きな衝撃を与えた。
宗教学やスピリチュアル・新宗教研究の専門家たちは、彼女の行動を「伝統神道の枠組みを超えたニューエイジ的シンクレティズム(信仰融合)」と分析する。組織化された宗教制度ではなく、個人の直感や霊的体験を優先するスタイル。それが保守本流の価値観と決定的な摩擦を引き起こす原因となった。