季節の巡りとともに表情をガラリと変える景観美も、リピーターを引きつけて離さない理由だ。春には新緑の眩しい萌黄色と山桜の淡いピンクが山肌を彩り、夏には木漏れ日を映す水面が宝石のように煌めく。秋が来れば燃えるような紅葉が水面を染め上げ、冬には凛とした静寂と澄み渡る空が広がる。
朝モヤが静かに立ち込める早朝の空気感や、夕刻に差し込む傾いた光が作る影のグラデーションは、SNS用の写真を狙うフォトグラファーはもちろん、ただ一枚の思い出を残したい旅人の心をも揺さぶる。日常のすぐ隣にある非日常の風景が、そこには確かに存在している。