Web上の情報で散見される「カサゴは無毒だから素手で扱っても問題ない」という言説は、現場の衛生管理視点からは極めて危険な誤解です。
海洋生物の体表や海水には、海洋性ビブリオ菌などの常在菌が存在します。カサゴのトゲによって生じる刺傷は傷口が深く狭いため、酸素を嫌う細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。釣り人や調理愛好家の間でも、「指を刺されて数日間激痛と腫れが引かなかった」というトラブルは日常的に報告されています。
安全確保のためのプロの現場ルール:
- 調理前は必ずフィッシュグリップや厚手の耐刃グローブを使用し、素手で暴れる個体を掴まない。
- 万が一刺さった場合は、すぐに傷口を流水と石鹸で絞り出すように洗い流し、患部を消毒する。
- 煮付け用の下処理では、熱湯を回しかけて冷水に取る「霜降り」を徹底し、残ったウロコと体表のぬめりを完全に取り除く。