インターネット上の美容掲示板やSNSでは「リペアを無限に繰り返すほうが安上がりで自まつ毛も痛まない」という言説が散見されますが、これは現場の衛生学的な観点から見ると重大な誤解です。
自まつ毛の根元は皮脂腺(マイボーム腺)が密集しており、日々のクレンジングで落としきれなかったアイメイクの残微粒子や皮脂が付着しやすい部位です。リペアを長期間繰り返して完全なオフを怠ると、接着部分の隙間に汚れが溜まり、まつ毛ダニ(デモデックス)の繁殖や眼瞼炎(がんけんえん)のリスクが高まります。
また、伸びた自まつ毛の先端に重いエクステが残ったまま放置されると、てこの原理で毛根に過度な物理的牽引力がかかります。これが日常的な自まつ毛への負担となり、結果として自まつ毛が細くなったり、生え変わりのマツエク周期の目安が乱れて毛が抜けてしまう原因となります。定期的な全オフと適切な自まつ毛の負担ケア(まつ毛美容液やサロンでの高濃度トリートメント)を行うことこそが、結果としてマツエクを長く楽しむための防衛策です。