リハビリ現場や介護老人保健施設の理学療法士への取材では、歩行器の導入初期における「加速事故」が問題視されています。足がもつれて歩行器を前へ勢いよく押し出してしまい、体が追いつかずに前方へダイブするように転倒するケースです。
この危険を未然に回避するために開発されたのが、抑速ブレーキ付きの最新歩行車です。車輪内部に遠心力や回転速度を感知するブレーキ機構が組み込まれており、通常歩行時はスムーズに転がりますが、設定以上のスピードが出そうになると自動的にブレーキがかかります。坂道の下りや突発的な突進を機械制御で防げるため、パーキンソン症候群や下肢麻痺のある利用者から高い支持を得ています。
また、近年の室内用モデルでは、ワンタッチで折りたたんで自立する機構や、家具にぶつかっても傷がつかないウレタンバンパーを標準装備した製品が増加しており、住環境との親和性が格段に向上しています。