表舞台で笑顔を振りまく影で、彼らは何を考えていたのか。解散という決断は、決して突発的なものではない。長瀬智也の脱退以降、残された3人は「グループとしてのアイデンティティ」と絶えず向き合い続けてきた。ロックバンドとしての音をステージで鳴らせなくなった現実。それは、彼らの胸の中に消えない違和感として残り続けていたのだ。
関係者への取材によって見えてきたのは、不仲説などという安直な噂とは正反対の「美学」だった。互いの才能と生き方を尊重しすぎるがゆえに、形骸化した状態で看板を掲げ続けることを潔しとしなかった。時代の大きな転換期において、彼らが選んだのは過去への執着ではなく、互いの未来を解放することだった。