ネット上やメディアで大きな注目を集めた屋良朝幸の退所理由ですが、その本質は「表現者としての純粋な自立」と「次世代カルチャーの創造」にあります。2023年から2024年にかけて所属事務所が大きな変革期を迎えるなか、当時40歳という人生の節目を迎えていた屋良にとって、自分自身の責任で100%のアートを追求する環境への移行は極めて自然なステップでした。
関係者の証言や当時の発信を紐解くと、事務所との間に軋轢はなく、長年にわたりタレント・振付師として多大な貢献をしてきた彼に対するリスペクトに満ちた円満独立であったことが分かります。ジャニーズJr.黄金期を支え、デビュー組と同等以上の存在感を示しながらも、CDデビューという既存のフォーマットにとらわれず「ダンスと舞台演出」という職人芸で道を切り拓いてきた屋良にとって、組織の枠組みを超えて国内外のクリエイターと自由に手を組む環境を手に入れることが、必然的な決断だったのです。
「裏方としてのクリエイター」と「最前線で踊り続けるプレイヤー」の双方を極めた彼が、自らの名 string(看板)一本で勝負する道を選んだ背景には、生涯現役で踊り続けるダンサーとしての誇りと覚悟が存在します。