Q1:ドラッグストアで買える市販薬で、神経障害性疼痛に直接効くものはありますか?
A1:現在の日本の一般用医薬品(OTC医薬品)市場において、神経障害性疼痛の第一選択薬であるプレガバリンやタリージェに相当する成分を含む市販薬は存在しません。ビタミンB12配合の製剤(末梢神経修復を補助するビタミン剤)は市販されていますが、これはあくまで補助的な栄養素であり、すでに過剰興奮している痛みの伝達を即座に鎮痛する効果はありません。我慢して市販薬を買い漁る前に、専門医の処方を受けるのが最短の解決策です。
Q2:神経障害性疼痛は、完全に元の痛みゼロの状態まで治る病気ですか?
A2:早期に原因疾患(帯状疱疹の抗ウイルス治療や糖尿病の血糖管理)へ介入できた場合は、神経線維が再生して痛みが完全に消失するケースは十分にあります。一方、すでに数年単位で固定化した重度の慢性疼痛では、「痛みを完全にゼロにする」ことだけを目標に設定すると治療が行き詰まりやすくなります。最新の臨床では「痛みの強度を半分に抑え、趣味や就労といった日常生活動作(ADL)を取り戻すこと」を現実的なゴールに据え、無理のない社会復帰を目指すのが標準的な考え方です。
Q3:何科を受診すべきか迷っています。最初に行くべき診療科の判断基準は?
A3:帯状疱疹の発疹が出ている、または治った直後であれば「皮膚科」または「ペインクリニック」を受診してください。血糖値の異常が背景にある足のしびれは「糖尿病内科」が起点となります。腰痛や首のヘルニアに伴う手足の痛みはまず「整形外科」でMRI等の画像診断を受け、手術の必要がないと判断された段階で痛みが続くなら「ペインクリニック科」への紹介状を依頼するのが最も無駄のないルートです。