「チェーン店の焼き鳥でしょ?」と高を括って一口頬張ると、見事に裏切られる。表面はパリッと香ばしく、中は驚くほどジューシー。肉汁が口いっぱいに広がる。
旨さの秘密は、徹底した現場主義にある。大吉では、中央工場でまとめて刺した冷凍肉を運ぶのではなく、各店舗の店主が毎朝仕込みを行っている。鶏肉の部位ごとに切り分け、丁寧に串に刺していく作業は膨大な手間がかかるが、肉の水分と旨みを閉じ込めるにはこれしかない。炭火やガス火の強火で一気に焼き上げる職人技が、一本100円台からという庶民的な価格帯では信じられないほどのクオリティを実現している。