「O型は免疫が強い」「AB型は感染しやすい」といった血液型とインフルエンザ罹患率の関係についての噂は根強く存在します。一部の研究機関で血液型抗原と病原体の親和性に関する基礎研究は進められているものの、2026年現在の医学的エビデンスにおいて、血液型によってインフルエンザの感染しやすさに決定的な差があるとは証明されていません。
それよりも発症リスクに直結しているのは、過去の罹患歴による交差免疫とワクチンの予防効果です。これまでに様々な型のインフルエンザにかかった経験がある人は、体内に多様なメモリーB細胞やT細胞を保持しており、新しく侵入してきた同系統のウイルスに対しても迅速に免疫応答を発動できます。
また、事前にインフルエンザワクチンを接種している場合、発症リスクを抑えるだけでなく、万が一ウイルスが侵入しても重症化を防ぎ、結果として「ほぼ無症状のまま治まる」ケースを増やします。日頃の体調管理に加え、過去の免疫記憶の有無が大きな防御壁となっています。