日本がこれまでに多くのノーベル賞受賞者を輩出できた背景には、明治期から積み重ねてきた学術の伝統と、地方国立大学を含めた研究基盤の広さがある。
ノーベル賞の受賞理由となる業績の多くは、1970年代から90年代にかけての、日本経済が右肩上がりだった時期に芽吹いたものだ。当時の潤沢な資金と、研究者の自由な発想を重んじる大学の自治が、現在の「ノーベル街道」を支えている。
韓国が今から同じ道を歩もうとしても、すでに失われた時間を取り戻すのは容易ではない。基礎科学への投資は、実を結ぶまでに世代を超える時間が必要だからだ。