現場で指揮を執っていた佐々淳行警視正(当時)の眼前で、隊員たちは無我夢中で温かい麺をすすった。そして、この光景を捕らえていたのが、事件を連日連夜放送していたテレビカメラだった。警察による強行突入作戦の日は、民放とNHKを合わせた総視聴率が89.7%という脅威的な数字を記録している。
画面の隅々まで注視していた視聴者の目に飛び込んできたのは、ヘルメット姿の隊員たちが湯気を立てる赤いパッケージを手に、美味しそうに麺をすする姿だった。「あの隊員が食べている食べ物は一体何だ?」という問い合わせがテレビ局や販売店に殺到。CM以上の宣伝効果を生み出し、全国の商店から在庫が消え去るという前代未聞の爆発的ヒットへと繋がったのである。