「及び」と「並びに」の違いとは?契約書で失敗しない階層ルールと使い方

「及び」と「並びに」の違いとは?契約書で失敗しない階層ルールと使い方

「及び」と「並びに」の違いとは?契約書で失敗しない階層ルールと使い方とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

文章の中で同じ資格を持つ言葉を並べるときに使う言葉を「並列的接続詞」と呼びます。日本語の日常会話では「AとB」「AやB」で済ませがちですが、公の文書では「及び(および)」と「並びに(ならびに)」を明確に区別します。

この2つの決定的な違いは、グループの「階層(レベル)」にあります。ルールは極めてシンプルです。

  • 「及び」:小さな連結(同一グループ内の並列 / 下位階層)
  • 「並びに」:大きな連結(グループ同士の並列 / 上位階層)

日常の買い物に例えると分かりやすいでしょう。例えば「リンゴとミカン」という果物グループと、「キャベツとトマト」という野菜グループを同時に買う場面を想定してください。

この場合、小さなまとまりである果物同士、野菜同士を繋ぐのが「及び」であり、その2つのグループを大きく束ねるのが「並びに」です。文書にすると「リンゴ及びミカン、並びにキャベツ及びトマト」となります。この主従関係を崩して「リンゴ並びにミカン、及びキャベツ」と書くことは、公用文の規則上認められていません。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。