報道翌日の2017年1月21日午後、狩野さんは都内ホテルで緊急記者会見を開きました。芸能人の不祥事会見といえば、弁護士同席のもとで紋切り型の謝罪文を読み上げ、核心部分を曖昧にぼかすのが常ですが、この会見はメディア関係者の予想を根底から覆す異例の展開となりました。
スーツ姿で登壇した狩野さんは、冒頭から深々と頭を下げ、事態の経緯を一から十まで自身の言葉で包み隠さず説明し始めました。相手女性から「22歳」と聞かされていたこと、後に実年齢を聞かされて激しく動揺したこと、そして「野生の勘というか、これ以上関係を深めてはいけないと感じた」という独特の言い回しが飛び出すと、張り詰めていた会見場の空気は次第に変化していきました。
集まった芸能リポーター陣からの容赦ない質問に対しても、汗だくになりながらハンカチで顔を拭い、一切の保身や他責を口にせず受け答えを継続。「彼女の父親に会った際、どのような話をしたのか」という問いには、「お父様から『娘は年齢を偽る癖がある。英孝さん、申し訳ない』と逆に謝罪された」という生々しい実態を淡々と明かしました。およそ2時間に及んだ会見が終わる頃には、集まった記者たちの間にも「騙された被害者という側面が強いのではないか」という同情的な空気が確実に漂っていました。