多くの読者が最も懸念している台風2号の日本直撃の可能性について、現時点の気圧配置から構造的に読み解きます。台風の進路を決定づける主因は「太平洋高気圧の張り出しの強さ」と「偏西風のトラフ(気圧の谷)」です。
まず先駆けて影響を受けるのが沖縄・奄美地方です。台風の外郭を取り巻く湿った空気の影響で、先島諸島から本島周辺にかけては波が高まり、うねりを伴うシケとなります。台風の中心が最も近づくタイミングでは、海上を中心に暴風域に入る確率が40〜60%程度見積もられており、離島航路の寸断に早期の警戒が求められます。
続いて本州方面への影響ですが、高気圧が東へ後退した場合は伊豆諸島から関東沖を通過する「海上コース」をとる確率が高まります。しかし、高気圧が西側へ張り出した場合には、紀伊半島や東海、関東地方へ上陸・直撃するルートを辿るリスクが排除できません。仮に上陸を回避した場合でも、日本付近に停滞する前線に台風周辺から大量の水蒸気が送り込まれるため、台風接近前の段階から線状降水帯の発生などによる局地的大雨に見舞われる恐れがあります。