彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが、光文社が発行する『雑誌VERY』での劇的なデビューだ。街頭でのスカウトをきっかけに、専業主婦から一転して誌面に登場すると、そのリアルで洗練されたコーディネートは瞬く間に読者の心を掴んだ。
同誌の表紙を長年飾り続けた期間は、まさに日本の主婦ファッションの黄金期とも重なる。ハイブランドとデイリーウェアを巧みにミックスする感性は、それまでのモデル像を大きく塗り替えた。「普通の主婦としての感覚を忘れないこと」を大切にしてきた姿勢が、ファッション業界全体に新たな風を吹き込んだのだ。