構文を単なる文字列として暗記しようとすると、試験のプレッシャー下で「to 不定詞だったか、-ingだったか」が曖昧になりがちです。確実な定着を図るためには、英語が持つイメージと語源的な仕組みをセットで理解するのが最も効果的な覚え方です。
ポイントは、「名詞 use の持つ意味」と「動名詞 -ing の持つ時間軸」の2点にあります。
第一に、名詞としての use は「実用的な価値」を指します。「no use」は文字通り「価値ゼロ」です。第二に、文法的に「動名詞(-ing)」はすでに起きていることや、具体的に行っている生々しいアクションを想起させる性質を持っています。「実際に今あれこれ手を尽くしてやってみたところで、何の効力も生み出さない」という情景を頭に思い浮かべると、「it is no use -ing」の形が自然と結びつきます。
また、英語の代表的な諺である「It is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを前に泣いても無駄だ=覆水盆に返らず)」をリズムごと口ずさんで覚えるのも王道かつ最強のアプローチです。「crying」という具体的な行動とセットで音読を繰り返すことで、理屈と感覚の双方が身体に染み込みます。