ホール内の光景を劇的に変えた主役が、電子情報で玉を管理するスマートパチンコ(スマパチ)だ。従来の物理的な玉の補給機器を排除したことで、静音性と清潔感が格段に向上した。しかし、プレイヤーにとって最も重要なのは、その「出玉性能の変遷」である。
スマパチの導入初期における出玉の波は非常に荒く、一撃の爆発力に偏重したスペックが目立った。だが、開発競争を牽引するサミー株式会社をはじめとする主要メーカーは、徐々に初当り確率と継続率のバランスを重視した設計へとシフトしている。例えば、絶大な人気を誇る『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズや『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』といったフラッグシップ機においても、スマパチ仕様の最新作では単なる荒波スペックではなく、中盤の遊技感を重視した設計が採用されるようになった。
ホール側の設置傾向を分析すると、スマパチ特有の「コンプリート機能(打ち止め機能)」発動率や、大当りトラッキングデータの傾向には明確なパターンが存在する。高稼働を維持している優秀台ほど、朝一の立ち上がりから特定の差玉領域での推移が安定しており、裏で計算されたホール全体の還元比率が見えてくるのだ。