日の丸だけじゃない?日本の昔の国旗が語る幕末維新の知られざる真実

日の丸だけじゃない?日本の昔の国旗が語る幕末維新の知られざる真実

日の丸だけじゃない?日本の昔の国旗が語る幕末維新の知られざる真実に関する詳細情報を徹底的にまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。

日章の意匠を強力に推進した立役者が、薩摩藩主の島津斉彬である。海外情勢に精通していた斉彬は、欧米列強の軍艦が堂々と国旗を掲げて世界を跋扈する姿を見て、日本固有の象徴の必要性を痛感していた。彼が白羽の矢を立てたのが、古来より源氏や神社仏閣で吉兆として用いられてきた「白地に紅丸」の旗だった。

これに対し、強硬な異論を唱えたのが水戸藩主の徳川斉昭だ。斉昭は、徳川家の権威を誇示する「中黒旗」こそが日本の代表旗としてふさわしいと頑なに主張した。幕閣を巻き込んだこの激しい鍔迫り合いは、単なるデザインの好みをめぐる争いではない。幕府を中心とした封建秩序を維持するか、それとも「オールジャパン」の統合シンボルを創出するかという、国家観の根本的な激突だった。最終的に老中首座・阿部正弘の裁定により島津斉彬の提案が採用され、江戸幕府の船印として日章旗が正式採用された経緯がある。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。