「無料で全話読みたい」という安易な動機から海賊版rawサイトを利用することは、単にモラルの問題にとどまらず、ユーザー自身に深刻な実害をもたらします。近年のサイバー犯罪動向および法改正の観点から、その具体的な危険性を検証します。
第一に挙げられるのがマルウェア感染や不正マイニングスクリプトの被害です。近年の海賊版サイトは、サイトを開いただけでブラウザ裏で不正プログラムを作動させ、スマートフォンのバッテリー消費を激増させたり、端末内のクレジットカード情報やログインパスワードを盗み出したりする手口が巧妙化しています。セキュリティソフト開発各社の発表データでも、著作権侵害サイトの約70%以上に悪質なスクリプトが仕込まれている実態が報告されています。
第二に法的な罰則リスクです。改正著作権法により、違法にアップロードされたと知りながらコミックなどを継続的・反復してダウンロードする行為は刑事罰(2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその両方)の対象となっています。警察庁や関係各所による摘発網はIPアドレスの追跡技術向上に伴い年々強化されており、「自分だけはバレない」という考えは通用しません。