ネット上のハンドメイドコミュニティや初心者向け動画では、手軽さを強調するあまり、耐久性に関する重要な事実が省略されているケースが散見されます。
よくある誤解が「防水ニスを塗れば完全防水になる」という思い込みです。水性アクリルニスや防水ニスは日常生活の湿気を防ぐには十分ですが、水没や豪雨、入浴時の水圧には耐えられません。完全な耐水性を求めるのであれば、前述のレジンによる完全密閉コーティングを選択する必要があります。
また、「軽量樹脂粘土でもアクセサリーに使える」という情報も注意が必要です。軽量粘土はマカロンなどのふんわりした質感を出すのに優れていますが、多孔質で強度が低いため、直接力がかかるピアスフックや指輪の土台には向きません。アクセサリー用途には、必ず通常の高密度な樹脂粘土(または樹脂風粘土)を選ぶことが耐久性確保の前提条件です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
樹脂粘土アクセサリーは魅力的なクラフトですが、制作スタイルや用途によって向き不向きがはっきりと分かれます。
【樹脂粘土アクセサリー制作に向いている人】
- 乾燥時間を含めた「数日間の待機プロセス」をじっくり楽しめる人
- ミニチュア造形や繊細な色調の調合など、緻密な手作業が好きな人
- レジンや接着剤を用いた二重の補強工程を惜しまず丁寧に作業できる人
【慎重な検討が必要な人・向いていない人】
- 作業したその日のうちに完成品を身につけたいスピード重視の人
- 練り込みや下処理を省略して短時間で大量生産したい人
- 樹脂粘土アクセサリー販売ハンドメイドへの参入を検討しつつ、落下テストや耐久試験を行う環境が整っていない人