鼻の下ニキビが痛む原因とは?めんちょうの見分け方と跡を残さない治し方

鼻の下ニキビが痛む原因とは?めんちょうの見分け方と跡を残さない治し方

鼻の下ニキビが痛む原因とは?めんちょうの見分け方と跡を残さない治し方について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。

鼻の下に炎症が生じた際、多くの人が「他の部位のニキビより格段に痛い」と感じます。この鼻の下ニキビ痛い理由の背景には、解剖学的な皮膚構造が深く関係しています。鼻柱から上唇にかけてのエリアは、知覚神経の末梢枝が極めて高密度に張り巡らされており、皮膚の厚みも頬などに比べて薄く柔軟性に乏しい特徴を持ちます。そのため、毛包内で内圧がわずかに上昇しただけでも周囲の神経を強く刺激し、拍動痛を覚えるのです。

さらに見逃せないのが、めんちょうとニキビの違いです。通常の白ニキビや赤ニキビは、毛穴に詰まった皮脂をエサとしてアクネ菌(Cutibacterium acnes)が繁殖する「尋常性ざ瘡」です。一方で、鼻の下や小鼻周辺に生じる悪質な炎症には、黄色ブドウ球菌などの化膿レンサ球菌が毛包深部から皮下組織へと侵入する「せつ(癤)」、通称めんちょうが含まれます。また、より浅い毛包開口部にとどまる感染症は毛嚢炎(毛包炎)と呼ばれ、これらはそれぞれ病因菌も治療法も明確に異なります。

特に鼻根部から口角を結ぶ三角形のエリアは、医学界で古くから「危険三角(デンジャラストライアングル)」と称されてきました。この部位の静脈系には弁構造が存在せず、頭蓋内の海綿静脈洞へと血流がダイレクトに連絡しています。めんちょうを力任せに潰して細菌を血流内に押し込むと、極めて稀ではあるものの重篤な頭蓋内感染症を誘発するリスクすら存在します。「たかがニキビ」という軽視は禁物です。

疾患区分主な原因菌・発生深度自覚症状・痛みの質推奨治療方針と完治目安尋常性ざ瘡(赤ニキビ)アクネ菌/毛包内(皮脂詰まり起点)触れるとチクチク痛む、芯(コメド)がある外用抗生剤・過酸化ベンゾイル配合薬/約1〜2週間毛嚢炎(毛包炎)表皮ブドウ球菌・黄色ブドウ球菌/毛包浅層痛痒い、中心に小さな白膿疱、芯はない抗菌軟膏の外用塗布、患部清潔保持/約4〜7日めんちょう(顔面せつ)黄色ブドウ球菌/毛包深部〜皮下組織何も触れなくてもズキズキと拍動痛、硬い熱感皮膚科による内服抗生剤+外用抗菌薬/約2〜3週間
中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。