「この84画の漢字をLINEやSNSで友達に送信したい」と考える人は後を絶ちません。しかし、たいとスマホ出し方を実際にiPhoneやAndroid端末で試行しても、通常のフリック入力やキーボード変換で「たいと」「おとど」と打ち込んで文字を表示させることは原則不可能です。
その最大の障壁となっているのが、国際的な文字コード規格であるUnicode(ユニコード)の収録状況です。世界中のあらゆる文字を統一コードで扱うUnicodeプロジェクトにおいて、「たいと」はその存在が認識され提案は行われているものの、一般流通する標準フォントセット(システムフォント)には長年正式搭載されてきませんでした。
現在、スマートフォンやPCでこの文字を扱いたい場合、以下の現実的な代替手法が取られています。
- 画像データとしての送受信:最も確実で環境を選ばない方法。SNSのアイコンやスタンプとして共有する。
- 外部フォントの導入:PC環境において、膨大な未収録文字をカバーするオープンソースの「花園明朝」フォント等をインストールし、私用領域(外字領域)のコードを直接指定して表示させる。
- 部品文字の組み合わせ:「䨺」と「龘」を2文字連続で並べることで、疑似的にその構造を表現する。
デジタル機器の急速な進化によって数万字に及ぶ旧字や異体字が手軽に扱えるようになった現在でも、84画の「たいと」は依然としてデジタルの壁に阻まれる孤高の存在であり続けています。