結論から言えば、正しい順番は「日焼け止めが先、化粧下地が後」です。この順番には、物理的・化学的な必然性があります。日焼け止めは「素肌を紫外線から守るスキンケアの延長線」に位置するアイテムであり、化粧下地は「肌表面の凹凸や色ムラを整え、ファンデーションを密着させるメイクアップの土台」だからです。
もしこの順序を逆にして「化粧下地 ➜ 日焼け止め」の順で重ねてしまうと、現場の美容部員や研究者が指摘する通り、以下の3大トラブルが確実に発生します。
① 紫外線カットの均一な保護膜が形成されない
日焼け止めは、肌の角質層表面にムラなく広がることで初めて表示通りの「SPF/PA値」を発揮します。しかし、油分やシリコンを含んだ化粧下地を先に塗ってしまうと、下地の上で日焼け止めが上滑りして弾かれ、均一な防御膜を作ることができません。結果として、紫外線がブロックの隙間から肌へ直接侵入し、無自覚の「うっかり日焼け」を引き起こします。
② 化粧下地の「毛穴補正・密着効果」が完全にリセットされる
化粧下地は、次に重ねるファンデーションを肌に強力にフィットさせる「両面テープ」のような役目を担っています。その上から油分を含む液状の日焼け止めを塗り重ねてしまっては、せっかく整えた毛穴の凹凸補正や皮脂吸着膜が崩壊します。土台がドロドロの状態でファンデーションを乗せることになるため、午前中の段階で悲惨なメイク崩れを引き起こす原因になります。
③ 摩擦による「モロモロ(消しゴム状のカス)」の誘発
下地の上から日焼け止めを擦り込むように重ねると、下地に含まれるポリマー成分と日焼け止めの油剤・粉体が摩擦で凝集し、皮膚の上でボロボロとカスとなって剥がれ落ちてしまいます。一度モロモロが出てしまうと、上からファンデーションを重ねても修復は不可能です。