子どもの定期的な高熱はなぜ?周期性発熱症候群の真相と診断・治療のすべて

子どもの定期的な高熱はなぜ?周期性発熱症候群の真相と診断・治療のすべて

子どもの定期的な高熱はなぜ?周期性発熱症候群の真相と診断・治療のすべての疑問点について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

一般的な風邪(上気道炎)は、ウイルスや細菌に感染することで免疫が働き、熱を出して病原体を排除しようとする防御反応です。そのため、熱が出る間隔は不規則であり、咳、鼻水、くしゃみといった呼吸器症状を強く伴うのが通例です。一方、保護者を困惑させる定期的な高熱の真相は、外敵である病原体の侵入がないにもかかわらず、体内の免疫スイッチが勝手に「オン」になってしまう点にあります。

この現象こそが、周期性発熱 高熱が繰り返される理由です。患者の多くは、3週間から5週間隔(特に28日前後の月内サイクル)で突然39度から40度を超える高熱を発症します。発熱時には強い倦怠感や頭痛を伴いますが、解熱すると次の発熱期まで完全に無症状となり、食欲も旺盛で健康児と何ら変わりない状態に戻ります。この「間欠期には完全に健康である」というギャップこそが、周囲から「仮病」や「知恵熱」と誤解され、診断の遅れを招く最大の要因です。

臨床現場の追跡調査によると、周期性発熱を抱える子どもの約8割が、確定診断を受けるまでに3カ所以上の医療機関を受診し、平均して半年から1年以上の時間を要している実態が浮かび上がっています。抗生物質が無効であるにもかかわらず「風邪のこじらせ」として不必要な抗菌薬投与が繰り返されるケースも少なくありません。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。