日本の二大大型書道展として知られる「読売書法展」や「毎日書道展」と、日展第5科にはどのような違いがあるのでしょうか。愛好家の間でも比較されることが多いこの3つの展覧会には、それぞれ明確な特色があります。
読売書法展は主に伝統的な漢字・かなの本格書を極限まで追求する傾向が強く、毎日書道展は前衛書や近代詩文書など自由で前衛的な表現に広い門戸を開いています。これに対し、日本美術展覧会(日展)は絵画や彫刻、工芸美術と並列して展示される「総合美術展」という唯一無二の環境にあります。絵画や彫刻と肩を並べても見劣りしない圧倒的な存在感や芸術性が求められる点こそが、日展書道ならではの最大の独自性です。