子どもにお餅を食べさせてよい時期について、消費者庁や多くの小児科専門医は「奥歯が生え揃い、咀嚼力と嚥下力が十分に発達する5〜6歳頃」を目安として推奨しています。大人と同じような食事を楽しめるように見える時期であっても、粘り気が強く噛み切りにくいお餅は、子どもの身体にとって非常に難易度の高い食材です。
乳幼児の咀嚼力とお餅の物性には大きなギャップがあります。大人は無意識のうちに唾液とお餅を混ぜ合わせ、奥歯で細かくすり潰して飲み込みやすい食塊を作ります。しかし、乳歯の奥歯が生え揃う3歳前後の段階では、すり潰す力や噛み切る力がまだ大人に比べて半分程度しかありません。さらに唾液の分泌量もお餅の強い粘着力に負けてしまい、喉の奥に貼り付いて気道を塞いでしまうリスクが高まるのです。
そのため、「子供にお餅はいつからあげるべきか」と悩んだ際は、無理に急がず5歳〜6歳(就学前前後)まで待つのが最も安心・安全な選択肢となります。