日々の時間を創出したいと切望する人が真に取り組むべきは、睡眠の絶対時間を削ることではなく、無駄な中途覚醒を排して睡眠の質を上げる方法を極限まで実践することです。深い睡眠(徐波睡眠)の比率を高められれば、7時間の睡眠でも驚くほどすっきりと目覚め、日中の17時間を最高効率で稼働させることが可能になります。
科学的にエビデンスが確立されている最適化アプローチは、体内深部体温と光のコントロールに集約されます。
第一に、「就寝90分前の入浴」です。40度程度の湯船に15分間浸かることで、深部体温を一時的に0.5度程度上昇させます。入浴後、体温が放熱によって急降下するタイミングに合わせてベッドに入ることで、入眠直後に最も深いノンレム睡眠を誘発できます。
第二に、「起床直後の太陽光照射と夜間のブルーライト遮断」です。朝起床してから30分以内に日光を浴びることで、セロトニンの分泌が促され、約14〜16時間後に睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が始まります。夜間は間接照明へ切り替え、網膜への刺激を避けるだけで、入眠潜時(寝付くまでの時間)を劇的に短縮できます。