肝臓は予備能力が非常に高く、全体の半分近くがダメージを受けても自覚できる不調が出にくい臓器です。そのため、初期の肝機能障害の自覚症状はほぼ無症状と言っても過言ではありません。倦怠感(体がだるい、疲れが抜けない)、食欲不振、黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)、尿の濃縮(紅茶のような濃い色)といった明らかな症状を自覚した段階では、病状がかなり進行している恐れがあります。
健康診断の結果表で「要再検査」や「要精密検査」の判定を受けた場合、「症状がないから来年まで様子を見よう」と先送りにするのは極めて危険です。腹部超音波(エコー)検査や詳細な血液検査を受けることで、脂肪肝の程度や肝炎ウイルスの有無、線維化の進展具合を痛みなく正確に把握できます。