従来の林業を担ってきた森林組合や林業会社(委託型・施業集約型)と自伐型林業の間には、ビジネスモデルと施業思想の両面で根本的な隔たりがあります。
従来の施業型は、大型重機を投入して広大な山林を一気に伐採する「皆伐」や「大規模間伐」が主流です。短期的な生産効率は高い反面、山肌が露出し土砂流出のリスクが高まる点や、一度伐採すると次の収穫まで数十年待たねばならない点が課題とされてきました。
対して自伐型林業は、幅2メートル前後の細い作業道を開設し、林分全体の10〜20%程度を間引く「択伐・少量多頻度間伐」を繰り返します。森を壊さず、常に木が生えている状態を保つため、土砂災害に強い山を維持しながら、数年スパンで継続的に間伐収入を得られる点が最大の特徴です。