受験情報サイトやネット空間では、小樽商科大学に関して幾つかの極端な言説が流布しています。調査報道の視点から、それらの誤解と盲点を是正します。
誤解1:「地方の単科大学だから道外就職は絶望的」という嘘
「北海道の地方都市にある大学だから、就職先は道内企業や公務員に限られる」という言説は明確な誤りです。公式の進路統計によると、卒業生の約35%〜45%が東京都をはじめとする道外の大手企業へ進出しています。東京には緑丘会の巨大な拠点が存在し、就職活動時の宿泊支援やOB訪問の斡旋など、首都圏の学生と遜色ない活動ができるバックアップ体制が整えられています。
誤解2:「北大落ちばかりで学内が鬱屈している」という偏見
後期日程入学者を中心に北大文系に届かなかった層が在籍しているのは事実ですが、「学内全体がコンプレックスに塗れている」という見方は現場の実態と乖離しています。入学直後の初年次教育やゼミ活動を通じて実学の面白さに目覚める学生が多く、「就職活動で北大生と同じ土俵で競い合って大手に内定する」ことをモチベーションに変えるポジティブな気風が強く存在します。
誤解3:夜間主コースは昼間コースより就職で差別される?
最も受験生が気にする夜間主コースの扱いですが、企業の採用選考において「夜間主だから」という理由で門前払いされるケースは極めて稀です。履歴書上の記載は「小樽商科大学商学部卒業」であり、むしろ「昼間に働きながら、あるいは自己研鑽を積みながら夜間に学費を稼いで学業を修めた」というストーリーは、行動力と自立心の証明として面接官に強い好印象を与える強力な武器となっています。