企業のホームページ企業概要は、外部からどのように観察されているのでしょうか。編集部がB2B企業の調達部門担当者や地方銀行の融資審査官に行った独自ヒアリングからは、華美なデザインの裏側に隠された「シビアな減点法」の審査実態が浮かび上がってきました。
都内中堅メーカーの購買担当者は、次のように現場の実情を明かします。
「新規取引の打診があった際、最初に確認するのはサービス紹介ページではなく、フッターの会社概要です。資本金が100万円未満であること自体が即失格になるわけではありません。しかし、本社所在地をGoogleマップで検索した際に看板も見当たらない私書箱レベルのレンタルオフィスで、固定電話もなく携帯番号のみ、さらに代表者の経歴も一切書かれていない場合、取引先審査の稟議を通すのはまず不可能です。何かトラブルがあった際に責任を取れる体制があるのかを直感的に見極めています」
また、金融機関の融資担当者が着目するのは「資本金と主要取引先」の整合性です。資本金の額は企業の体力や創業時のコミットメントの度合いを客観的に示すシグナルとして機能します。さらに主要取引先に誰もが知る上場企業名が並んでいる場合、その企業から継続的に発注を受け、厳しい反社チェックや品質監査を通過している証左とみなされます。ネットの掲示板やSNSでは「会社概要なんて形式的なものに過ぎない」という冷めた言説も見受けられますが、実際のビジネス取引や与信現場において、それは致命的な認識不足と言わざるを得ません。