インターネット上の掲示板やSNS、知恵袋などのコミュニティでは、ニトリの時計に関して数多くの体験談や相談が投稿されています。現場目線でこれらの生声を検証していくと、時計の寿命を縮めかねない危険な自己流テクニックや、ありがちな勘違いが浮き彫りになってきます。
最も典型的なトラブル報告が、「電波時計の針を直接指で回してしまった」というものです。SNS上では「12時で止まって動かないから、無理やり針を今の時間まで回したら動くようになった」という乱暴な投稿が散見されます。しかし、大手時計メーカーの技術資料や修理現場の証言でも強調されている通り、電波時計の針を外側から指や工具で物理的に動かす行為は厳禁です。内部の精密なギアや光センサー(歯車の位置を読み取る装置)が物理的に破損し、二度と電波を同期できなくなります。
また、「リセットボタンを連打した」「針が逆回転を始めたので慌てて電池を抜いた」という声も多く見受けられます。電波時計が初期化の段階で針を逆回転させるのは、12時位置までの最短ルートを内部プログラムが自動計算した結果であり、極めて正常な動作です。このプロセス中に過剰なボタン操作を行ったり電池を急に抜いたりすると、内部ICがクラッシュして誤動作の原因になります。
さらに見過ごせないのが、「ニトリの時計はすぐに時間が遅れる」という口コミです。この現象の実態を深掘りすると、購入時に付属していた「お試し用マンガン電池」を1年以上使い続けているケースが目立ちます。付属の電池はあくまで動作確認用のモニター電池であり、容量が極めて限られています。電圧が1.2V以下に低下すると、運針を動かすステッピングモーターのトルクが落ち、秒針が足踏みしたり時間がズレたりします。「時間がおかしい」と感じた際は、操作を試みる前にまず新品の推奨乾電池へ交換することが何よりも先決です。