大浴場の引き戸を開けると、視界を塞ぐ豊かな湯気。別府の誇る名湯が、惜しげもなく浴槽へと注がれている。さらりとした肌当たりの中に、確かな保湿感を含んだその湯は、天然の美肌成分として知られるメタケイ酸をたっぷりと含んでいる。
スマートフォンやPCの画面を凝視し続け、ガチガチに固まった首筋や眼奥の重み。湯船に肩まで沈め、深く息を吐き出す。ただそれだけの動作が、これほど贅沢だったとは。露天風呂から見上げる大分の空は広く、湯面の揺らぎを眺めているだけで、頭の中を埋め尽くしていた雑音がすっと消え去っていく。