松の剪定図解2026|自己流で枯らす原因と春のみどり摘み・冬の手入れ

松の剪定図解2026|自己流で枯らす原因と春のみどり摘み・冬の手入れ

松の剪定図解2026|自己流で枯らす原因と春のみどり摘み・冬の手入れにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

晩秋から初冬(10月〜12月)、松が休眠期へと入るタイミングで行うのが「もみあげ」と「透かし剪定」です。この時期の作業が、松の端正な美しさと翌年の健全な生育を決定づけます。

もみあげ剪定のコツ:手袋を使った効率的な除葉

「もみあげ」とは、前年あるいはそれ以前から残っている古い針葉(黄色く変色し始めた葉や色の濃い古葉)を指でしごき落とす作業です。古い葉を取り除くことで、枝の内部深くまで冬の柔らかな日光と風を行き渡らせます。

  • 皮手袋または軍手の活用:松ヤニで手が汚れるのを防ぐとともに、松葉の鋭いトゲから皮膚を保護するため、薄手の革手袋やゴム引き軍手を着用します。
  • しごく方向:枝の根本側から先端側に向かって、指先で枝を挟むようにして軽く引っ張ると、役目を終えた古葉がパラパラと気持ちよく剥がれ落ちます。
  • 残す葉の枚数基準:枝先ごとに、当年春に出た新しい葉を黒松なら7〜8対(約15本程度)、赤松なら10〜12対程度均等に残すのがプロの標準的な目安です。強い枝は葉を少なめに、弱い枝は葉を多めに残すことで、木全体の勢力を平準化させます。

忌み枝の切り方図解:骨格を乱す枝の見極め

もみあげが終わると枝の骨格が露わになります。ここで不要な枝を根元から切り落とす「透かし剪定」へと移行します。残すべきは水平または緩やかに斜め下へと伸びる美しい枝であり、以下の「忌み枝(いみえだ)」はすべて枝の付け根から剪定バサミで綺麗に切除します。

【忌み枝の配置パターンと切除ライン】

  ↑ 天に向かって垂直に伸びる ──【立ち枝】(根元から切断)
  │
──┼────── 主枝 ──────
  │
  ↓ 地面に向かって垂れ下がる ──【下がり枝】(日照を遮るため切除)

  / 幹の内側・中心へ向かう ───【逆さ枝】(風通しを悪化させるため切除)
  = 同じ箇所から左右対称に出る ──【閂(かんぬき)枝】(片方を根元から切除)
  米 1箇所から放射状に多数出る ──【車枝】(最も良い2本を残し他を切除)
  ∥ 上下の枝と平行に重なる ────【重なり枝】(日陰になる方を切除)

忌み枝の切り方図解で最も重要なルールは、「枝の分岐点ギリギリで切る」ことです。中途半端に数センチ残して枝を切ると、残された切り株が枯れ込んで腐朽菌が幹へと侵入する原因になります。切り口の保護には、癒合剤(トップジンMペーストなど)を塗布し、雨水や菌の侵入を徹底して防ぎます。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。