鋼製型枠を運用する際、すべての部材を自社保有(買い取り)する企業は一部の大手ゼネコンや大型土木専業業者に限られます。多くの現場で主流となっているのが専門リース会社の活用です。
鋼製型枠リース費用相場は、基本パネル(巾300〜600mm、長さ1500〜1800mm)の場合、1枚あたり日額10円〜25円程度(月額換算で約300円〜750円)が標準的な基準です。これに加えて、出庫時の点検整備費、返却時のケレン(清掃・付着コンクリート除去)費用、防錆油塗布費用などの基本整備料が別途発生します。平米換算のリース料としては、1ヶ月間の現場拘束で1㎡あたり800円〜1,500円程度がひとつの目安となります。
自社保有を選択する場合の転用回数と耐用年数は、管理体制によって大きな差が出ます。適切な防錆処理と落下防止対策を徹底すれば、10年以上の使用期間と200回以上の転用が現実的に可能です。木製合板(コンパネ)が通常3〜5回、ウレタン塗装品でもせいぜい5〜8回で表面が剥離・破損し産業廃棄物となるのに対し、鋼製型枠は圧倒的なライフサイクルコストの低さを誇ります。
また、パネル同士を強固に固定するセパレーター金具(平セパ、丸セパ)やクサビピン、フラットタイなどの緊結金物の選定も重要です。鋼製専用のセパレーター金具を正しく配置することで、打設時のパンク(型枠崩壊事故)を防ぎ、資材の長寿命化と安全な現場運営が確立されます。